生産本部長

PROFILE

生産本部長

恒栄・マツモトグループ
取締役専務・生産本部長

（株式会社キクモクBEAM
代表取締役）

坂本恭男

1991年入社

「木」は実に面白いです。その良さを知り、
良さを引き出せるクラフトマンは
もっとカッコイイと思います。

集成材製造とプレカット加工の工場を有しています。

現在当グループは、「集成材の製造」「プレカット加工」「木材・建材の卸売」「建て方工事」「建築・リフォーム」までの住宅のライフサイクルにまつわる5つの事業をトータルに展開しています。私はこのうちのグループの上流2工程、すなわち製造に関わる事業を生産本部長という立場から包括的に管轄しています。グループの生産拠点としては、「プレカット加工を担う小名浜工場」を基点に、「特定顧客に特化した児玉工場」、「羽柄材等の建材周辺部材を担当する朝比奈工場」、さらには「より上流となる集成材製造を受け持つ湯本工場」を有しています。生産体制を構成する事業会社は、「小名浜工場、湯本工場と児玉工場を従える恒栄資材株式会社」、「朝比奈工場を管理する株式会社マツモト」の2社になります。

集成材製造は、販売を担うキクモクBEAMとタッグを組んでいます。

湯本工場で製造する集成材は、私が社長を務める「株式会社キクモクBEAM」が販売しています。同社は、グループ内の内需に対して安定供給することを主眼にしているわけではありません。あくまで外販による収益確保を目指しています。実際、プレカットの主力工場である小名浜工場でも、商流上はキクモクBEAMの販売先である商社から集成材を購入する形をとっています。集成材を製造する湯本工場は、キクモクBEAMのマーケティングに沿って適時適量生産を行い、生産量と出荷量が一致するよう、製販一体となった効率的な提供体制を強みとしています。

一にも二にも、道具としての設備の扱いを覚えることです。

高まる需要に対して生産設備への投資も積極的におこない、生産効率と安全性の向上にも余念がありません。また生産体制の強化とともに人材採用を強化し、導入研修等の教育の仕方も日々改善を図っています。集成材製造、プレカット加工ともにまず加工機の操作を任せていきますが、知識、経験がなくても先輩が指導していきますから安心してください。お客様の仕様に合わせた加工をするため、同じ加工機でも毎日変化があり、やり遂げたときの達成感も大きな仕事です。また一つの加工機だけでなく、やる気によって複数の加工機の操作を習得し仕事の幅を広げていくこともできます。30代中心の若手社員が多い、活気ある職場ですからすぐに馴染んでもらえると思います。

人材も、木材も、一つとして同じものはありません。

木材には色々な種類があり1本1本に特徴があります。湿度や温度、保存環境によって、毎日表情が変わります。集成材製造にせよ、プレカット加工にせよ、加工機にデータを入力すれば部材ができあがりますが、プロの作り手であるならば、仕上がりの精度はもちろん、その先の用途や、建築現場において各部材が接合される「納まり」をイメージして仕上げていけるか、この部分にこだわることが本来の姿勢だと思います。若手のみなさんからは設計段階でどのような木材を使用すればいいか相談を受けることもありますが、そのようなスペシャリストになりたい方は、私が今まで培ってきたノウハウのすべてをお伝えしたいと思っています。大事なことは、木材に興味を持ち好きになること。そうすれば自ずとスキルと知識をどんどん高めていけます。

住宅に関して「やりたい仕事」ができる環境があります。

恒栄・マツモトグループとしては、住宅に関して新築、リフォームの設計・施工、プレカット、木造建築の上棟工事、住宅設備・建材の販売とワンストップで提供できる体制があります。福島の小名浜工場と、横浜の朝比奈工場との連携など事業会社や拠点の垣根を越えた交流も促進するなど、グループ間でのシナジー効果が生まれています。集成材の製造、プレカットの加工という職域で入社しても、現場施工がやりたい、あるいは設計に転籍という道もありますので、住宅に興味のある人が能力を伸ばしていくうえで恵まれた環境をもっていると思います。